ある現象を見たことがある。まさに埋めがたい矛盾と言える。
それは何年も前のことだ。
とある小さなインターネット会社が、なかなか将来性のあるECサイトを立ち上げた。そこで社長はチームを編成した。チームの構成メンバーはおおよそ以下の通りだ。
1、技術責任者1名、プラスコーダー3名。
2、運営担当者2名。
3、編集者2名。
4、リーダー1「匹」。
このチームは共同で開発、デバッグ、コンテンツ編集、宣伝、パッケージングなどの作業を進め、みんなでてんやわんやしながら2か月かけて、ようやくサイトの開発が完了した。
ローンチ前は、チーム内では技術グループが主導権を握っていた。初期に各自が思い思いに想像した要件に基づき、全員が技術グループを中心にプロトタイプ設計、コード作成、最終的なUIの表示とテストを着実に進めていた。
中心的なコーダーである阿三はかつてQQ空間にこう書いていた。「我が社の起業ムードは本当に素晴らしい。会社とCCTVに心から感謝する。こんなに調和のとれたチーム環境を提供してくれたのだから。」
残念ながら、暗闇が訪れる前の夜明けはいつもこんなにも明るく、まぶしいものだ。
サイトがローンチすると、あの「1匹」のリーダーが宣言した。
1、サイトは運営期に入る。技術の皆さん、ご苦労さまでした。
2、これからは、私(リーダー)がサイト全体の業務を計画・統括する。
3、運営担当者はリーダーを補佐して市場運営業務を完了させる。
4、技術チームのメンバーは引き続き全力でサイト業務を支援・保障してほしい。
特に、会社の他のプロジェクトの事情により、チームの技術責任者はコーダー1名を連れて別の業務ラインに異動し、阿三ともう1名の新人技術者だけがサイトチームに残された。
ここから、阿三の悪夢が始まった。
1、サイトはもはや技術主導ではなくなった。以前はサイト機能の変更は必ず元の技術責任者の審査を通さなければならなかったが、今はその必要がない。運営担当者が直接阿三たちに要件を提出する。
2、阿三はチームに政治的な雰囲気が漂い始めたことに気づいた。あの日サイトがダウンすると、あの「1匹」のリーダーが机を叩いて運営担当者に原因究明と責任者の特定を要求した。
結局、阿三が調べたところ、DDOS攻撃を受けたことが原因だった。しかし運営担当者が最終的にリーダーに送ったメールの結論はこうだった。技術グループの問題。
リーダーは阿三に責任を取れと要求した。
その夜、阿三は初めてQQ空間にこう書いた。「責任だと?くそくらえだ。」
3、サイトの登録ユーザーが徐々に増え、運営担当者は頭の悪いネットユーザーのアドバイスを聞いて、阿三に新機能の開発を要求した。
阿三が要件を見てみると、難易度も作業量も新浪微博(Sina Weibo)を一から開発するのに劣らないものだった。
阿三は開発できないと伝えた。少なくとも半年、いやもっとかかるかもしれないと。
運営担当者は何も言わず、そのままメールをリーダーにエスカレーションした。件名は「技術担当者は市場のニーズを真剣に受け止めてください」。
その夜、阿三はパソコンで退職メールの下書きを書き、それをゴミ箱に捨てたが、ゴミ箱を空にすることはなかった。
さらに数か月が経ち、以上の現象が何度も繰り返された。同時にさまざまな理由から、サイトのトラフィックと売上はずっと伸び悩んでいた。
リーダーは再び机を叩いた。「サイトの業績がこのまま何も変わらなければ、運営チームは全員消え失せろ(実際には2人だけだが)。」

運営担当者と阿三の矛盾はついに爆発した。前者がメールを書き、その大意は次の通り。「サイト開設から現在まで、さまざまな技術サポートが不十分で、提出した要件に迅速に対応できなかったため、サイトの業績が伸び悩んでいる。技術グループが極めて大きな責任を負うべきだ。」このメールはリーダー、元技術責任者、社長、社長の奥さんにCCされていた。
このメールが出た瞬間、阿三はついに我慢の限界に達した。その場で運営チームの一番手の席まで歩いて行き、対峙した。
三:どういう意味だ。
運:別に深い意味はない。事実を述べただけだ。
三:ふざけんな。サイトの業績が上がらないのは、技術と何の関係があるんだ。
運(これまた激怒):関係ないだと?この数か月で出した技術機能、お前らはどれ一つとして期日通りに完成させてないだろ。
三:お前らも見てみろよ、あの機能のどれが有効なんだ?全部お前の妄想だろ。
運:市場を分かってるのは俺か、それともお前か?
三:俺は市場は分からない。だがお前、技術が分かるのか?
運:俺に技術を理解する必要はない。
三:くそっ。俺にも市場を理解する必要はない。
罵り合いは次第にエスカレートし、ついには二人が殴り合いになりかけた。会社の「数匹」のリーダーたちが割って入らなければ、その夜の怒り狂った阿三はきっと運営の一番手を壁にめり込ませていただろう。

その夜、阿三はゴミ箱に行って退職メールを復元した。。。。。。 分かるだろ。
もちろん、最終的には多「匹」のリーダーによる集団討議を経て、結論はこうだった。阿三の技術グループに「業績責任」を負わせる必要はない。ただし、前向きな態度と大局的な視野で部門全体の業務に臨むべきである。
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以上は実話であり、多くは小会社・小チームで起こることだ。実際、私自身もかつて技術者として同様の場面を経験したことがある。
これは小会社における運営担当者と技術者の間の「埋めがたい矛盾」と呼ばれている。その争点は主に以下の通りだ。
1、運営担当者よ、お前に技術が分かるのか?
2、技術者よ、お前に市場が分かるのか?
もし、技術も運営も両方分かるなら、お前が「あの1匹」のリーダーになれるというわけだ。
この記事を公開する前に、阿三のモデルとなった人物がその後の展開を教えてくれた。
1、この会社は後に運営部と技術部をそれぞれ独立して設立し、両者を分離した。
2、運営部の要件は技術部のトップの審査が必要になり、同様に技術部が完成させた機能は運営部のトップの検収を受ける必要があった。
3、一見するととても調和的で、役割分担も明確に見えた。
実際には、この「埋めがたい」矛盾はまだ始まったばかりだった。元々フラットだった矛盾に、たちまち二つの部門間の際限ない押し付け合い、二人のトップが社長の前で繰り広げる明争暗闘、複雑な人員構造がもたらすオフィス政治が絡み合うようになった。
そして主人公の阿三は、現在すでに技術部のトップになっている。彼が今一番の感想として語るのは次の通りだ。
1、技術者も運営担当者もみな「家族を養わなければならない」。これが彼らの矛盾の最も根本的な原因だと分かった。
2、彼はリーダーになって初めて気づいた。運営と技術の間の矛盾はわざわざ調和させる必要などない。この矛盾を一定のレベルに抑えておけば、運営担当者と技術者は永遠にこの「埋めがたい矛盾」の中でたくましく成長していくのだ。
3、どうやら職場で最も難しいのは「1匹の良いリーダー」になることなのだ。
